外壁塗装の見積書には「施工面積」「塗装面積」といった項目がありますが、これは建物の延床面積とは別の数字です。
施工面積には、外壁の立面(壁の面積)に加えて、開口部(窓・ドア)の分を差し引く、あるいは足場の面積を別枠で計算するなど、業者ごとに計算の考え方が少しずつ異なります。
「延床面積」と「施工面積」は別の数字
この違いを知らないまま「延床30坪だから施工面積も30坪くらいだろう」と考えてしまうと、見積書の数字を見たときに戸惑ってしまうことがあります。
おおまかな目安の計算方法
正確な数字は現地調査をしないと出ませんが、大まかな目安としては次のような考え方がよく使われます。
| 項目 | 目安の考え方 |
|---|---|
| 壁面積の概算 | 延床面積 × 約1.2〜1.5(建物の形状により変動) |
| 足場面積 | 建物の外周 × 高さ を目安にすることが多い |
| 開口部の控除 | 窓・ドアなど塗らない部分をあらかじめ差し引く業者もある |
あくまで目安であり、実際の数字は建物の形状(凹凸の多さ)や階数によって変わります。
見積書で確認すべきこと
大切なのは、正確な数字を自分で計算することよりも、見積書に施工面積の根拠が書かれているかを確認することです。
「一式」とだけ書かれていて面積の記載がない見積書は、内容を確認しづらいため注意が必要です。見積書の読み方全般はこちらの記事、複数社を比較する際のポイントはこちらの記事で解説しています。
2階建てと3階建てでは考え方が変わる
階数が増えるほど、外壁面積だけでなく足場の高さも増すため、面積あたりの単価だけで単純に比較できないことがあります。3階建てや、高さのある建物の場合は、足場の設置費用も含めて総額で比較するようにしましょう。
自分で正確に測る必要はない
施主自身が正確な施工面積を測定する必要はありません。大切なのは、業者から提示された数字が「延床面積」なのか「実際の施工面積」なのかを取り違えないことと、複数社の見積もりを比較する際に、同じ条件(面積・仕様)で比べているかを確認することです。
面積の記載が業者によって大きく異なる場合は、遠慮せずに「どういう根拠でこの数字になっているか」を質問してみましょう。
凹凸の多い建物は面積が増えやすい
単純な箱型の建物に比べて、出窓やバルコニー、複雑な屋根形状がある建物は、塗装する表面積が増えるため、同じ延床面積でも施工面積が大きくなる傾向があります。
見積もりの数字に差が出る場合、建物の形状による違いという可能性も考慮しておきましょう。
よくある質問
Q. 見積書に平米数が書かれていない場合はどうすればよいですか?
「一式」表記のみで面積の記載がない場合は、内訳を出してもらえるか業者に相談してみましょう。開示してもらえない場合は、他社にも見積もりを依頼し、比較材料を増やすことをおすすめします。
複数社の見積もりを並べる際は、面積・塗料のグレード・工事範囲がそろっているかを確認したうえで、金額を比較するようにしましょう。
不明点をそのままにせず、納得できるまで説明を求める姿勢が、適正な価格での契約につながります。
数字の根拠を尋ねることは、決して失礼にはあたりません。
見積書の面積表示で戸惑う方も多いようです。延床面積と外壁の塗装面積は違う?見積もりの数字を読み解くで違いを解説しています。