外壁塗装で使う塗料は、薄めるときに使う溶剤の種類によって「水性塗料」と「油性(溶剤)塗料」に分けられます。
この違いは、塗料のグレード(ウレタン・シリコン・フッ素など)とは別の分類で、
同じグレードの塗料でも水性タイプ・油性タイプの両方が用意されていることがあります。
水性塗料と油性塗料のちがい
| 項目 | 水性塗料 | 油性(溶剤)塗料 |
|---|---|---|
| 薄める溶剤 | 水 | シンナー等の有機溶剤 |
| 匂い | 比較的少ない | 強く出やすい |
| 価格傾向 | やや安価な傾向 | やや高め傾向 |
| 近隣への配慮 | しやすい | 要注意 |
匂い・環境への影響の違い
油性塗料は溶剤特有の匂いが強く出やすく、工事中の匂いが気になりやすい傾向があります。
一方、水性塗料は匂いが比較的少なく、近隣への配慮という点でもメリットがあります。
近年は環境への配慮から水性塗料を採用する業者も増えています。
耐久性・仕上がりの違い
以前は「油性塗料のほうが耐久性が高い」と言われていましたが、
近年は水性塗料の性能も向上しており、同グレードであれば大きな差はなくなってきているとされています。
ただし、気温や湿度など施工条件による仕上がりへの影響は油性塗料のほうが受けにくいとされる場面もあり、
この点は使用する製品や業者の技術によって差が出るため、契約前に業者に確認しておくと安心です。
どちらを選ぶべきか
匂いや環境面を重視するなら水性塗料、これまでの実績を重視するなら油性塗料、というのが大まかな考え方ですが、
最終的にはグレード(シリコン・フッ素など)や色、業者の得意分野との組み合わせで判断するのがおすすめです。
迷ったときは、業者に「なぜその塗料を勧めるのか」の理由を聞いてみましょう。
選ぶ際に確認しておきたいポイント
- 見積書に「水性」「油性」のどちらかが明記されているか
- 近隣への匂いの配慮が必要な立地かどうか
- 過去の施工実績で、どちらのタイプを主に使っているか
- 使用予定の製品のカタログ・仕様書を見せてもらえるか
水性・油性のどちらか一方が絶対的に優れているというわけではなく、
製品ごとの性能差の方が大きい場合もあります。気になる点は遠慮せず業者に質問し、
納得したうえで選ぶようにしましょう。
屋根塗装とあわせて検討する場合
外壁と屋根を同時に塗装する場合、屋根は外壁以上に紫外線や熱の影響を受けやすいため、
屋根専用の塗料が使われることもあります。
水性・油性の選択も外壁と屋根で別々に検討されることがあるため、
それぞれの部位ごとに業者へ相談してみるとよいでしょう。
まとめ
水性・油性の違いは、匂いや近隣への配慮に直結する一方、
耐久性については製品ごとの差が大きく、一概にどちらが優れているとは言えません。
見積もりの段階で必ずどちらのタイプかを確認し、
気になる点は遠慮なく質問しながら、自宅の状況に合ったものを選びましょう。
特にアレルギー体質の方やペットのいるご家庭では、匂いへの配慮から水性塗料を希望されるケースも見られます。
ご自宅の環境に合わせて、業者に率直に希望を伝えてみましょう。
塗料の性能は日進月歩で進化しているため、数年前の情報だけで判断せず、
契約時点での最新のカタログ情報を確認することも忘れないようにしましょう。
迷ったときは遠慮せず、担当者に何度でも質問してみましょう。