福岡の外壁塗装に助成金は使える? 16市町を公式サイトで調べた結果

お役立ち記事

福岡市に外壁塗装の助成金は「ありません」— 「助成金が使える」広告の正体

「外壁塗装に助成金が使えます」——そんな広告やチラシを見たことはありませんか。結論から先にお伝えします。

福岡市には、外壁塗装に使える助成金・補助金は存在しません(2026年9月時点)。

これは当サイトの意見ではなく、市の公式情報で確認できる事実です。

このページでは、①なぜ「助成金あり」の情報が出回るのか、②福岡都市圏で本当に使える制度はどこの何か、

③助成金の代わりに費用を抑える現実的な方法、の3つをお伝えします。

福岡市の公式情報を確認すると

福岡市が公開している「住まいに関する助成制度」の一覧に載っているのは、

介護保険の住宅改修、バリアフリー化、省エネ設備、

耐震改修、ブロック塀の除却などで、外壁塗装・一般的なリフォームへの補助はありません。

出典:https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/jigyochosei/life/soudan/25.html

太宰府市は「そのような広告は市と無関係」と公式に注意喚起

隣の太宰府市は、公式サイトでこう明言しています。

「インターネット広告等で外壁塗装に対する補助金がある旨の表示が見受けられますが、市ではそのような広告は一切出しておらず、補助金もありません」(太宰府市公式サイトより)

春日市も公式サイトで「屋根の葺き替えや外壁塗装に対する補助金はありません」と明記しています。

つまり、「助成金が使える」を入口にした広告の少なくとも一部は、

自治体が存在しないと明言している制度をちらつかせているということです。

多くは一括見積もりサイトへの誘導や、訪問販売の営業トークの入口として使われています。

出典:https://www.city.dazaifu.lg.jp/soshiki/20/21275.html

では、福岡都市圏で「本当に使える」制度はどこの何か

2026年度、外壁塗装そのものが対象になる制度は、当サイトが16市町を調べた範囲で2つだけです。

福岡都市圏の16市町(福岡市・8つの市・糟屋郡の7町)をひとつずつ公式サイトで確かめました(2026年9月24日確認)。「外壁塗装だけをしたい人が使えるか」を基準にしてあります。

自治体外壁塗装だけで使えるか制度・上限条件・補足
福岡市(7区)なし住まいの助成制度は介護・バリアフリー・耐震・省エネ設備など—
春日市なし公式に「外壁塗装に対する補助金はありません」と明記—
大野城市なし省エネ住宅推進・木造戸建て耐震改修のみ—
太宰府市なし公式に注意喚起(市はその種の広告を出していない)—
筑紫野市あり経済対策事業住宅改修工事補助金 工事費の10%・上限10万円市内業者/税抜10万円以上/着工前の申請/予算枠あり
那珂川市あり住宅改修工事費補助金 工事費の1/10・上限10万円市内業者/着工前の申請/同一住宅1回限り
宗像市条件つき中古住宅購入補助制度 最大30万円(居住誘導区域外は15万円)中古住宅を購入した世帯限定/市内事業者で30万円以上/対象工事に「外壁の張替え・塗装」が含まれる
古賀市なし木造戸建住宅性能向上改修(25%・上限30万円)耐震改修と併せて行う工事が対象。塗装だけは対象外
糸島市なし木造戸建て住宅性能向上改修(省エネ25%・上限25万円)同上。外壁は「断熱性能を上げる工事」が対象
糟屋郡7町なし各町の木造戸建て住宅性能向上改修同上。宇美町は商工会のプレミアム付きリフォーム工事券あり(対象工事は商工会へ要確認)

表を見ると、福岡の制度は2つの型に分かれます。

ひとつは「木造戸建て住宅性能向上改修」型です。古賀市・糸島市・糟屋郡の各町など、多くの自治体が同じ名前の制度を持っています。名前に「改修」とあるので塗装も使えそうに見えますが、原則として耐震改修と省エネ改修を併せて行う工事が対象で、対象の住宅も昭和56年5月31日以前に建てられた木造戸建てに限られます。外壁を塗り替えるだけでは使えません。

もうひとつが「住宅改修工事補助」型で、こちらは塗装も対象になります。福岡都市圏では筑紫野市と那珂川市の2市だけです。どちらも上限10万円、市内の業者に頼むこと、工事を始める前に申請することが条件です。

宗像市だけは別の型です。中古住宅を購入した世帯向けの補助ですが、対象工事の一覧に「屋根やドア、外壁の張替え・塗装などの改修工事」と明記されています。市内事業者に30万円(税抜)以上を発注するのが条件なので、家を買って入居前に外壁を塗る、という場面では実際に使えます。

なお、太宰府市だけでなく糟屋郡篠栗町も、「行政から助成金・補助金が出る」という住宅修理サービスのトラブルを公式サイトで注意喚起しています。

共通する注意点が2つあります。

「市内の業者に頼むこと」が条件であること、そして工事を始めてからの申請は認められないことです。

契約前に必ず市の窓口で最新の要件と予算残を確認してください。

「市内の業者」を探すときは、当サイトのエリアページが使えます。筑紫野市の塗装屋さん・那珂川市の塗装屋さん・宗像市の塗装屋さんのページでは、その市に本店がある会社を一覧にしています(建設業許可の番号つき)。

「遮熱塗料なら国の補助が出る」も、原則は誤り

国の住宅省エネ支援(2026年度は「住宅省エネ2026キャンペーン」)のリフォーム補助は、

窓・ドアや断熱材による断熱改修、高効率給湯器の設置などが対象で、

塗料を塗る工事は対象になりません。

「遮熱塗装で補助金が出ます」という営業を受けたら、根拠となる制度名を必ず確認してください。

助成金の代わりに、現実的に費用を抑える3つの方法

  1. 外壁と屋根を同時に塗る — 足場代(8〜18万円)が1回分で済む
  2. 相見積もり(2〜3社) — 実際、相見積もりをした人の97%が10万円以上の価格差を経験
  3. 火災保険は「風災など突発的な被害」のみ — 経年劣化は対象外。「保険で実質無料」の営業には乗らない(→ 火災保険の勧誘についてへ)

「助成金が使えます」広告を見分けるチェックポイント

制度自体は年度によって変わることがあるため、広告を見かけたら次の点を確認すると安全です。

  • リンク先が自治体の公式ドメイン(~.lg.jp)になっているか
  • 「今だけ」「今年度末まで」など、契約を急がせる文言がないか
  • 制度名・上限額・条件が具体的に書かれているか(あいまいなら要注意)
  • 広告主が自治体ではなく、塗装業者自身になっていないか

一番確実なのは、広告や営業トークを信じる前に、自分の自治体の公式サイトを直接検索して確認することです。「◯◯市 外壁塗装 補助金」で検索し、公式ドメインのページで最新の制度を確認してから判断しましょう。

まとめ

  • 福岡市に外壁塗装の助成金はない(市公式で確認)
  • 「助成金あり」広告の入口には注意。太宰府市は公式に注意喚起している
  • 塗装だけで使えるのは筑紫野市・那珂川市の上限10万円だけ。市内業者+着工前申請が条件
  • 宗像市は中古住宅を買った世帯なら最大30万円。対象工事に外壁の塗装が含まれる
  • それ以外の13自治体は、塗装だけで使える制度はなし(16自治体を公式サイトで確認)
  • 制度は年度で変わるため、このページは毎年4月に更新します(最終確認: 2026年9月24日。福岡市・春日市・太宰府市は2026年9月3日確認)

福岡の塗装屋さんを、建設業許可の番号つきで比較できます。