外壁の色選びで失敗する理由は、ほぼ1つ — 「面積効果」

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外壁の色選びで失敗する理由は、ほぼ1つ — 「面積効果」

外壁の色は、10年以上つきあうことになります。

それなのに、決めるのはA4より小さい色見本を数十分ながめて、というのが実際のところです。

色で失敗した人の話を集めると、原因はほとんど同じところに戻ってきます。「見本より明るく(派手に)仕上がった」

これは好みの問題ではなく、人の目の性質によって起きる現象です。名前を面積効果といいます。

このページでは、その仕組みと、避けるための具体的な手順を書きます。

面積効果 — 同じ色でも、広いほど明るく鮮やかに見える

同じ色でも、面積が大きくなるほど「明るく・鮮やかに」感じられます

逆に暗い色は、広い面ではより暗く重く感じられることがあります。

つまり、小さな色見本で「ちょうどいい」と思ったベージュは、家一軒に塗ると思ったより白っぽく、明るくなる。

ここが落とし穴です。

対策はひとつだけです。気に入った色より、ワントーン暗い(彩度の低い)ほうを選ぶ。

これは我慢ではありません。仕上がりで「ちょうどいい」に着地させるための調整です。

色見本の見方 — 4つの手順

1. できるだけ大きな見本で見る 数センチのチップでは判断できません。

A4サイズ以上の板見本を業者に用意してもらってください。大きいほど実物に近づきます。

2. 屋外で、自分の家の壁に当てて見る 室内の蛍光灯やLEDの下と、太陽光の下では色が変わります。

必ず外に持ち出して、実際の壁に当ててください。

3. 時間帯を変えて、2回以上見る 朝と夕方では印象がまるで違います。晴れの日と曇りの日でも変わります。

1回で決めないこと。

4. 見本は「垂直に立てて」見る 手のひらに水平に置くと、空の光を余分に受けて明るく見えます。

壁と同じように立てて見てください。

このうち1と2をやるだけで、失敗の大半は避けられます。

汚れが目立ちにくい色、目立ちやすい色

外壁の汚れは、雨だれによる黒っぽいスジと、北面のコケ・カビによる緑がかった汚れが中心です。

目立ちにくい グレージュ(グレーがかったベージュ)、ライトグレー、ベージュ、アイボリーより少し濃い系統。

汚れの色と近いため、輪郭が出にくいのが理由です。

目立ちやすい 真っ白(黒いスジが出る)、

真っ黒・濃紺(白い水垢や粉が出る)、赤・青などの原色(色あせが分かりやすい)。

「白い家にしたい」という希望は多いのですが、

純白より少しトーンを落としたオフホワイトにするだけで、数年後の見え方が変わります。

色は3つまで — 屋根・外壁・付帯部

まとまって見える家は、使っている色数が少ないです。

  1. 外壁(面積のほとんど)
  2. 屋根(外壁より暗い色にすると落ち着きます)
  3. 付帯部(雨どい・破風・軒天・サッシまわり)

サッシの色は塗り替えられません

アルミサッシがブロンズ(茶)なのか、シルバーなのか、

ブラックなのかを先に確認して、そこに合う外壁色を選ぶと失敗しません。

サッシは「4色目」ではなく「動かせない1色目」と考えてください。

2色に塗り分ける(1階と2階で変える、一部をアクセントにする)場合も、

同系統で明度だけ変えるのがいちばん外しません。

ツヤをどうするか

塗料には「ツヤあり/7分ツヤ/5分ツヤ/3分ツヤ/ツヤ消し」の選択があります。

  • ツヤあり:汚れが付きにくく、雨で流れやすい。新築のような印象になる
  • ツヤ消し:落ち着いた印象。ただし汚れがやや付きやすい傾向

迷ったら5〜7分ツヤが中間解です。なお、ツヤの選択で塗料の耐久年数そのものが大きく変わるわけではありません

「ツヤ消しにすると持ちが悪くなる」と強く言われたら、根拠を聞いてみてください。

カラーシミュレーションの限界

多くの業者が、写真に色を載せたシミュレーション画像を出してくれます。

便利ですが、画面の色と実際の塗料の色は一致しません。パソコン・スマホの機種によっても違います。

シミュレーションは「配色のバランスを見るための道具」であって、色そのものを決める道具ではありません。

最終決定は、必ず屋外で見た板見本で。

決める前に、もう一つだけ

ご近所を歩いて、10年たった同じ系統の色の家を探してみてください。

カタログの色は塗りたての状態です。実際に見たいのは「数年たったときの見え方」。

同じ地区に建つ家は、日当たりも風向きも似ています。これ以上に参考になる見本はありません。

なお地区によっては、景観に関する取り決めが設けられている場合があります。

該当するかどうかは、業者か市の担当窓口に確認してください。

まとめ

  • 失敗の原因はほぼ面積効果。見本よりワントーン暗いほうを選ぶ
  • A4以上の見本を、屋外で、壁に当てて、時間帯を変えて2回
  • 汚れが目立ちにくいのはグレージュ・ライトグレー・ベージュ系
  • 色は3つまで。塗れないサッシの色から逆算する
  • シミュレーション画像で最終決定しない
  • ご近所の「10年たった家」がいちばんの見本

色だけでなく、艶(つや)の有無も外壁の印象や耐久性に影響します。

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