福岡の外壁塗装の相場ガイド【30坪の内訳つき・2026年版】

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福岡の外壁塗装の相場ガイド【30坪の内訳つき・2026年版】

「見積もりをもらったけど、この金額が高いのか安いのか分からない」——外壁塗装で一番多い悩みは、実はこれです。

ある調査では、訪問業者から見積もりを受けた人の45.7%が「金額が適正かどうか、自分では判断できなかった」と答えています。

「高すぎると感じた」人(28.6%)より多いのです。

このページでは、福岡の戸建て(2階建て)を前提に、

外壁塗装の相場を「合計いくら」だけでなく「なにに、いくらかかるのか」まで分解してお伝えします。

手元に見積書がある方は、照らし合わせながら読んでみてください。

ご自宅のめやすは、3つ選ぶだけで分かります。

結論:福岡の外壁塗装の相場は、30坪で63万〜96万円

もっとも一般的な「延べ床30坪・2階建て・ラジカル塗料・外壁のみ」で、63万〜96万円が目安です。

屋根も一緒に塗る場合は85万〜125万円になります。

延べ床外壁のみ外壁+屋根セット
25坪52〜80万円70〜104万円
30坪63〜96万円85〜125万円
35坪73〜112万円99〜146万円
40坪84〜128万円113〜166万円

※税別。壁の傷み具合・形状・立地で変動します

幅があるのは、業者の施工体制(自社施工か下請けか)や、下地の傷み具合で数十万円動くためです。

この範囲から大きく外れる見積もりは、上振れでも下振れでも理由を確認するのが安全です。

内訳:あなたの払うお金は、こう分かれている

30坪(塗装面積 約119㎡)・ラジカル塗料・外壁のみの場合の内訳です。

項目単価の相場30坪の目安ひとこと
足場・飛散防止ネット700〜1,500円/㎡8〜18万円省略できない。「足場無料」は他に上乗せされているだけ
高圧洗浄150〜200円/㎡1.8〜2.4万円汚れの上に塗ると早く剥がれる
養生250〜350円/㎡3〜4万円窓・車・植木を塗料から守る
下地補修500〜1,000円/㎡6〜12万円ひび割れ・コーキング。家の状態で増減
外壁塗装(3回塗り)3,200〜4,000円/㎡38〜48万円金額の中心。塗料名を必ず確認
付帯部・諸経費小計の10〜15%6〜13万円雨どい・軒天・破風、現場管理費など
合計―63〜96万円

塗装面積は「延べ床坪数×3.3×1.2」で概算できます。30坪なら約119㎡です。

見積書の面積がこの前後から大きく外れていたら、根拠を聞いてみてください。

工程ごとに、何にお金がかかっているのか

内訳の表だけでは、どこを削ると何が起きるのかが分かりません。工程ごとに、その費用が何のためにあるのかを書いておきます。見積もりを比べるときは、金額より先に「この工程が入っているか」を見てください。

足場(30坪で8〜18万円)

2階建ての外壁を、上から下まで同じ力で塗るために要ります。はしごや脚立で済ませると、届きにくい場所の塗りが薄くなります。飛散防止のシートは、隣家の車や洗濯物を守るためのものです。足場は削れない費用で、「無料」と言われたらどこか別の項目に乗っています。

高圧洗浄(30坪で1.8〜2.4万円)

チョーキングの粉、コケ、カビ、古い塗膜を落とします。ここを省くと、汚れの上に塗ることになり、数年で剥がれます。洗浄のあとは丸1日ほど乾かす必要があり、この待ち時間を飛ばす会社は工程を削っています。

養生(30坪で3〜4万円)

窓・玄関・車・植木・室外機を、塗料が付かないように覆います。地味な工程ですが、ここが雑だと窓のサッシに塗料が飛び、あとから落とすことになります。養生の期間は窓が開けられません。洗濯物や換気の相談は、着工前にしておくと楽です。

下地補修・コーキング(30坪で6〜12万円)

ひび割れの補修と、サイディングの目地に入っているゴム状の材料(コーキング)の打ち替えです。家の状態でいちばん金額が動く工程で、見積もりの差が出やすいところでもあります。コーキングを既存の上から足すだけ(増し打ち)か、撤去して入れ直すか(打ち替え)で費用も持ちも変わります(→コーキングの打ち替えと増し打ちの違い)。

外壁塗装 3回塗り(30坪で38〜48万円)

下塗り・中塗り・上塗りの3回で1セットです。下塗りは壁と塗料を密着させる接着剤の役目で、これを省くと色は付いても数年で浮きます。見積もりに「3回塗り」と書かれているか、塗料の商品名が書かれているかを確かめてください。金額のいちばん大きい項目なので、ここを薄くすれば総額は簡単に下がります。

付帯部・諸経費(小計の10〜15%)

雨どい、軒天(のきてん)、破風(はふ)、雨戸などの細かい部分と、現場管理費・運搬費などです。付帯部を塗らない見積もりは安く見えますが、外壁だけ新しくなって周りが色あせたまま、ということになります。どこまで塗るのかを、着工前に一覧で確認してください。

塗料で値段はどう変わる?(30坪・外壁のみ)

塗料総額の目安耐用年数1年あたり
シリコン57〜84万円10〜15年約4.6〜6.7万円
ラジカル63〜96万円12〜16年約4.5〜6.9万円
フッ素76〜103万円15〜20年約4.3〜5.9万円
無機80〜117万円18〜23年約3.9〜5.7万円

ここが大事なところです。

総額はいちばん高い無機塗料が、「1年あたり」で見るといちばん安い——シリコンの約4.6〜6.7万円に対し、

無機は約3.9〜5.7万円です。

理由は単純で、塗り替えの回数が減るからです。シリコンで10年ごとに塗り替えると、30年で3回。

無機なら20年もつので30年で1.5回分。足場代(8〜18万円)も、塗り替えのたびにかかります。

ただし、10年以内に建て替えや売却の予定があるなら、その分を先払いする意味はありません。

「あと何年その家に住むか」で選ぶのが正解です。

坪数別の早見表(20坪〜50坪)

上の30坪は、福岡でいちばん多い広さです。ご自宅の延べ床坪数が違うときは、下の表を見てください。塗装面積は「延べ床坪数 × 3.3 × 1.2」で概算しています(1階と2階の外周の差や凹凸を見込んだ係数です)。金額はすべて税別で、足場・高圧洗浄・養生・下地補修・外壁塗装・付帯部・諸経費を含みます。

延べ床シリコンラジカルフッ素無機
20坪38〜56万円42〜64万円51〜69万円53〜78万円
25坪48〜70万円52〜80万円63〜86万円66〜97万円
30坪57〜84万円63〜96万円76〜103万円80〜117万円
35坪67〜98万円73〜112万円88〜120万円93〜136万円
40坪77〜112万円84〜128万円101〜138万円106〜156万円
45坪86〜126万円94〜144万円114〜155万円120〜175万円
50坪96〜140万円105〜161万円126〜172万円133〜195万円
外壁のみを塗った場合(税別のめやす)

屋根も一緒に塗る場合は、足場が1回で済むぶん割安になります。屋根の面積は外壁のおよそ55%、屋根用塗料は外壁用の9割ほどの単価で計算しています。

延べ床シリコンラジカルフッ素無機
20坪51〜71万円56〜83万円69〜90万円73〜104万円
30坪77〜106万円85〜125万円104〜135万円110〜156万円
40坪102〜142万円113〜166万円139〜180万円147〜207万円
50坪128〜177万円141〜208万円173〜225万円183〜259万円
外壁と屋根を同時に塗った場合(税別のめやす)

ご自宅の坪数と塗料を選ぶだけで同じ計算ができる料金シミュレーターも用意しています。この表の数字は、そのシミュレーターとまったく同じ式で出しています。

外壁と屋根、一緒に塗ると得なのはなぜか

30坪の例で見ると、外壁のみ63〜96万円に対し、屋根もセットで85〜125万円。

屋根の塗装が22〜29万円分で追加できている計算です。

もし数年後に屋根だけを別で塗ると、そのとき足場をもう一度組む(8〜18万円)ことになります。

屋根の塗り替え時期が近いなら、同時に済ませたほうが確実に安く上がります。

1回の安さで選ぶか、30年の総額で選ぶか

塗料の値段の差は、そのまま「何年もつか」の差です。1回の工事だけで比べるとシリコンがいちばん安いのですが、塗り替えは一度では終わりません。足場代は塗り替えのたびに必ずかかります。そこで、30年住み続けた場合の総額で並べ直すと、順番が入れ替わります。

塗料1回あたり耐用年数30年の総額
シリコン57〜84万円10〜15年約137〜202万円
ラジカル63〜96万円12〜16年約135〜206万円
フッ素76〜103万円15〜20年約130〜177万円
無機80〜117万円18〜23年約117〜171万円
30坪・外壁のみ・税別。塗り替え回数は耐用年数の中央値で計算

1回いちばん高い無機塗料が、30年で見るといちばん安くなります。シリコンとの差は最大で約30万円です。塗り替えの回数そのものが減るからです。

ただし、全員に高い塗料を勧めるのは間違いです。次のどれかに当てはまるなら、シリコンで十分です。

  • 10年以内に建て替えや売却の予定がある — 30年住まないなら、30年分の性能を先に払う意味はありません
  • いま手元の資金を優先したい — 1回の支払いは20〜30万円ちがいます。無理をしないのが正解です
  • 外壁材そのものが傷んでいる — 目地やボードが先に寿命を迎えるなら、塗膜だけ20年もっても意味がありません

塗料ごとの特徴は塗料の種類を知るにまとめています。この表の数字も、同じ単価から計算したものです。

「思ったより高い」ときに疑うべき3つの上乗せ

  1. 訪問販売の営業経費 — 成約価格の2〜4割が営業マンの歩合というケースもあります
  2. 中間マージン — 大手に頼んでも、実際に塗るのは下請けの職人です
  3. 不要な高機能塗料のセット販売 — 遮熱・光触媒などが本当に必要か確認を

「安すぎる」ときに疑うべき5つの罠

塗料の希釈しすぎ/3回塗りを2回に/簡易な足場/「一式」表記からの追加請求/契約と違う塗料への差し替え。

詳しくは → 安すぎる見積もりの5つの罠

見積書はここを見る(チェックリスト)

  • 塗装面積が「㎡」で書かれている(「一式」はNG)
  • 工程ごとに単価が分かれている
  • 塗料の商品名(メーカー名+製品名)が書かれている
  • 3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)が明記されている
  • 保証の年数と対象が書面である

詳しくは → 見積書のここを見る

福岡で営業している61社を、数えてみました

相場の記事は全国向けのものが多く、「福岡の会社が実際にどうなのか」は書かれていません。当サイトは福岡県内の塗装店を実名で掲載しているので、その61社を数えてみました。金額そのものではありませんが、見積もりを見比べるときに「普通はどのくらいか」を知る材料になります。

項目該当調べ方
建設業許可を確認できた61社(100%)国土交通省の名簿。2026年9月19日に全社の現存を再確認
自社施工と明記している29社(48%)各社の公式サイトの記述
一級塗装技能士が在籍21社(34%)同上
創業10年以上35社(57%)公式サイトの創業年・沿革
書面の保証年数を公開12社(20%)公式サイトに保証書と年数の両方があるもの(ほかに「保証書は出さない」と明記が1社)
Googleのクチコミがある42社(69%)Googleマップ。評点の中央値は4.9、クチコミは合計1,173件
瑕疵保険に登録2社公式サイトの記述
掲載61社の内訳(2026年9月時点)

いちばん目を引くのは保証です。書面の保証年数を公開しているのは12社(20%)しかありません。内訳は10年以上が8社、5〜6年が3社、7〜9年が1社です。ほかに「当社は保証書を発行していません」とはっきり書いている会社が1社あります。残る48社は、サイトを読んだだけでは保証の中身が分かりません。見積もりのときに、口約束ではなく書面で確認してください。

自社施工を掲げているのは29社(48%)。およそ半分です。下請けに出す会社が悪いわけではありませんが、間に会社が入ればそのぶんの費用は見積もりに乗ります(→安すぎる見積もりの5つの罠)。

創業年が分かる40社でいちばん古いのは1948年(昭和23年)創業の会社で、中央値は2002年でした。福岡の塗装店は、地場で長く続いている会社と、ここ10年で独立した会社が混ざっています。

本店のある区・市町ごとの社数

区・市町本店のある会社
早良区8社
糟屋郡6社
西区6社
城南区5社
春日市5社
南区4社
東区4社
那珂川市4社
博多区4社
太宰府市3社
大野城市3社
中央区3社
糸島市2社
宗像市2社
古賀市1社
筑紫野市1社

これは本店の場所です。工事を受けている範囲はもっと広く、たとえば城南区で工事をしている会社は46社、宗像市でも23社あります。近所に本店がなくても、足を運んでくれる会社は見つかります。

ここまでの数字の調べ方は調査方法に書いています。各社のページでは、建設業許可の番号・創業年・保証年数・クチコミを1社ずつ並べて見られます。

福岡ならではの注意点

  • 福岡市には外壁塗装に使える助成金はありません(→ 16市町を公式サイトで調べた結果)。「助成金が使える」広告には注意してください。塗装だけで使えるのは筑紫野市・那珂川市(各上限10万円)、中古住宅を買った世帯なら宗像市(最大30万円)です
  • 塩害エリア(東区の海岸部・西区・糸島)は劣化が早め。耐候性の高い塗料と、金属部の防錆処理を
  • 台風シーズン(8〜9月)前に足場を組む工事は、日程に余裕を見ておくと安心です

季節ごとの向き不向き(福岡の場合)

塗料は、気温と湿度によって乾き方が変わります。一般に気温5℃未満、湿度85%以上では塗らないのが塗料メーカーの決まりです。福岡でこれに当たりやすいのは、梅雨の雨の日と真冬の朝晩です。

  • 梅雨(6〜7月) — 雨で乾燥待ちが入り、工期が延びやすい時期です。工事そのものは10日〜2週間が目安ですが、余裕を見ておくと安心です(→外壁塗装の工期はどれくらいかかるか)。
  • 台風シーズン(8〜9月) — 足場の養生シートは風を受けるため、接近時には畳む対応が必要です。日程に余裕のある会社を選んでください。
  • 春(3〜5月)・秋(10〜11月) — 気候が安定していて、いちばん人気のある時期です。裏を返すと予約が埋まりやすいので、1〜2か月前に動くと選べる会社が増えます。
  • 冬(12〜2月) — 朝晩は冷えますが、福岡は日中に塗れる日が多く、日程を取りやすい時期でもあります。

急ぎでなければ、見積もりだけ先に取っておいて、工事は都合のいい時期に入れるのが現実的です。見積もりの有効期限は会社によりますが、1〜3か月で切られることが多いので、取るタイミングは工事の2か月前くらいが目安になります。

よくある質問

Q. 相見積もりは何社取ればいい? 2〜3社が現実的です。

実際、訪問業者の見積もりのあとにほかの会社とも比べた人の97%が10万円以上、55.6%が50万円以上の価格差を経験しています。

Q. 築何年で塗り替える? 一般には10〜15年ですが、外壁塗装を業者に頼んだことがある199人への調査(2024年)では、築15年を過ぎてから塗った人が66.3%でした。

「10年経ったからすぐ」ではなく、チョーキング(壁を触ると白い粉)などの症状で判断しましょう。

Q. 火災保険で直せると言われた 経年劣化は保険の対象外です。「保険で実質無料」を入口にする勧誘には注意してください(→ 火災保険の勧誘について)。

Q. 見積書の「外壁塗装一式」はどう見ればいい?

工程ごとに単価と面積(㎡)が分かれて書かれているかを見てください。「一式」でまとめられていると、何回塗るのか、どの塗料を使うのかが後から確かめられません(→見積書のここを見る)。

Q. 相場より安い会社は避けたほうがいい?

安い理由を説明できるなら問題ありません。自社施工で中間マージンが無い、閑散期で日程が空いている、といった理由は納得できます。危ないのは工程を減らしたための安さです(→安すぎる見積もりの5つの罠)。

Q. 保証は何年あれば安心?

当サイトの掲載61社のうち、書面の保証年数を公開しているのは12社で、10年以上が8社、5〜6年が3社、7〜9年が1社です。年数より、何が保証の対象か(塗膜の剥がれだけか、コーキングも含むか)と、発行元が施工会社か塗料メーカーかのほうが大事です。

Q. 自分の家の坪数が分からない

延べ床面積(㎡)を3.3で割ると坪数になります。図面か、毎年届く固定資産税の課税明細書に書かれています。おおよそでかまいません。料金シミュレーターなら坪数を選ぶだけで概算が出ます。

Q. 「足場代を無料にします」と言われた

足場は30坪で8〜18万円かかる実費で、無くせるものではありません。無料にできるということは、どこか別の項目に乗せてあるということです。総額で比べてください。

出典

  • 適正判断できない45.7%・高すぎると感じた28.6%・価格差(10万円以上97%/50万円以上55.6%): Speee(ヌリカエ)調査(2026年6月24日発表。訪問販売をきっかけに外壁塗装を検討した人への調査、有効回答75件)
  • 築15年を過ぎてから塗った人66.3%: 株式会社鶴亀「外壁塗装は何年ごとにする?」(2024年4月16日発表。外壁塗装を業者に依頼したことがある199人へのインターネット調査)
  • 単価相場: 2026年8月時点の複数の公開相場データ

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